一枚の扉

我が家もそうなのですが、扉がなく緩やかに仕切られている住まいでは、
自宅で仕事をすることになると、今まで感じていなかった音の問題が浮上します。

そんなお悩みのために扉を一枚設置するというオーダーです。

憧れの建築家が設計したお宅だったので、その雰囲気を損なうことなく何かをプラスする。
というプレッシャーを感じつつ。

 斜めの壁に扉。閉まっています。
 扉が開いています。
ミニマルな空間に扉をつけることになったのですが、陰影のアートのような空間になりました。

 部屋の内側は明るい印象になるよう色を変えています。
取手は小さく、エレガントなものをセレクト。

お客様とショールームをいくつかまわり、実物をみてイメージしていきました。
 
 丁番は、お客様がネットで探しあてたものを。
金物探しは楽しくもあり、ネットにもたくさんあります。
取り寄せての実物を確認するのも大切なプロセスです。

 お客様がお昼ご飯を用意してくださいました。
職人さんと胃袋をつかまれて♡ ごちそうさまでした。

ずっと気になっていたことに手をつけて、ひとつひとつ変えていくことは、
生活のクオリティをぐんとアップすると思います。
扉が増えましたが、こころの断捨離につながっていくのではないかと感じています。

adviser :Hirofumi Ikeya
production & installation :フタツの制作所
Tokyo 2022 summer