本棚とこもり部屋

本づくりに携わっている方のお部屋のなが~い廊下に本棚をつくって収納力UPと
お子さんのための勉強部屋をつくるご注文

間仕切りの厚みも有効利用して収納力を高めたい。
そんなアイデアが浮かんでしまったお客様。実行力も想像力もピカイチです。
玄関側をみる   リビング側をみる
天井までの本棚のようにみえますが、最上段は内部との通風のためのスダレになっています。
本棚にも飾り棚にもなります。
梁がある部分は梁下までの本棚を。

廊下からの入り口は扉はなく、本棚の間をくぐってライブラリーに入ります。
 オープンなライブラリー
 入口からみえる風景
 廊下に面した飾り棚
 ライブラリーの中は元々使っていた無印の棚に合わせています

  隠れ家的な勉強部屋。
おともだちにうらやましがられるそうです。
デスクの天板カラーはお子さんに選んでもらいました。飽きのこない大人のセレクトに驚愕。
このスペースができた時には、寝袋とランタンでひとりの時間を満喫したそうです。
ライブラリーとの間仕切りに墨を入れたので、よく眠れたかな。

廊下の本棚を考えるとき、参考にさせてもらったのは北欧の建築家たちの本棚
 アスプルンドの図書館
 ポール・ケアホルムの書斎の本棚
 アアルト マイレア邸の書斎の本棚
本棚の構成や構造は様々で、ルールを読み解くのは楽しい時間でした。
美しいだけでなく、機能的な昔から本で眺めてきたあこがれの本棚たちです。
今回は、様々なサイズの本を美しく納めることができるアアルトの本棚の考え方を参考にしました。
  縦方立のディテール
強調したい縦方立は、無垢のホワイトオークで先端はR加工を施しています。

本棚の紹介をしてきましたが、
主役は大切な本や好きなモノたち。
縁あって集まったものが身近にあり、生かされ、触れられこころが満たされることを願っています。

adviser :Hirofumi Ikeya
production & installation :フタツの制作所
Tokyo 2022 winter